Dr. Mutsuko Takahashi BLOG

ニューヨーク在住、英文学博士・個人投資家の高橋睦子【Mutsuko Takahashi】です。ブログへのご訪問ありがとうございます。

mutsuko takahashi

プロフィール

ニューヨーク在住、英文学博士・個人投資家の、Dr. 高橋睦子です。ブログへのご訪問ありがとうございます。

 

 

ブログ内容 

概要

このブログで主に扱っていく内容

      • 英文学
      • 精神分析学理論
      • 精神分析学を英文学に応用する方法と例
      • 英語科教授法 (TESOL)について
      • 学情
      • 英語学習
      • たまに日常のことも書くかも

 

 

 

詳細

専門

このブログでは、主に英米文学の記事を中心に書いていきたいと思っています。私は英米文学の精神分析学的考察を専門としているので、英文科の学生向けの英米文学の分野を、特に扱っていきたいと考えています。精神分析についても書いていきたいと思っています。精神分析理論をどのように文学研究に取り入れるのか、例を挙げて説明したいと思っていますが、そのためには精神分析理論の理解が必要なので、精神分析理論を概説する記事も書いています。専門的な領域の研究につきましては、時に、自分用の研究ノート的な記事も書くと思いますので、英文科の学生の参考になれば幸甚です。

 

また、日本とアメリカの両方で英語教師の資格を取得していますので、英語教師向けの英語科教授法であるTESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)に関することなども書きたいと思っています。

 

一般

ブログで英語に関しても書こうと最初は思っていたのですが、語学という意味での英語学習に関しては他の多くの方々がブログで書いていらっしゃるので、英語に関しては気が向いた時だけ書くかもしれません。

 

また、留学に関する情報や、英語学習に関して、役に立つ情報や、その方面におけるおすすめ図書や文献情報を発信したいと考えています。

 

 

略歴と研究

はじめて私のブログを訪問してくださった方のために、簡単に自己紹介させていただきます。私はニューヨーク在住、英文学の研究者で、主に精神分析の観点から英文学を研究しています。

 

これまで、アメリカの大学院で博士課程のコースワークを修了し、博士号取得の資格試験に合格して、博士論文を執筆していましたが、最終試験であるDefenseに合格して、博士号を取得しました。すでに日本でも博士課程を修了していますが、よりグローバルな視点で研究をしたいと考え、世界的なレベルで専門性を高めるためにアメリカに来ました。日本とアメリカの両方で修士号を取得し、アメリカで博士号を取得しました。

 

日本では、すでにサイコアナリティカル英文学会で論文を発表し、学会で研究発表を行ってきました。

 

私の学問的関心の旅は、ビクトリア朝の女性作家から始まり、アメリカの失われた世代の作家を経て、現在はビクトリア朝の女性と男性の両方の作家へと戻ってきました。

 

というのは、ビクトリア朝の女性作家を特別なものにしているのは彼女たちが苦しんでいた「抑圧」であるという考えに達したからです。だから私は彼女たちの小説に惹かれるのだと。そのため、私の以前の日本での研究は、ビクトリア朝の女性作家による文学作品の精神分析に焦点を当てていました。ところが、渡米してから、多文化のアメリカ生活が、アイデンティティの問題を提起したので、私の学問的関心はアメリカの失われた世代の文学に向けられるようになりました。日本という海に囲まれた島国で生まれ育ち、アメリカに来るまで私はアイデンティティの問題をこれほど強く意識する機会に直面したことがありませんでした。

 

そのため、アメリカの大学院での私の修士論文は、アイデンティティの問題に焦点を当てた失われた世代の小説の研究でした。失われた世代の作家の作品は、「抑圧」が小説中で登場人物の内的闘争を生み出す上で主要な役割を果たしていることを明らかにしています。また、新時代への幕開けという過渡期のまさに境界に位置しながら、いかに古典の伝統的な遺産を近代の著作に適応させるかについての作家の内的葛藤も観察することができます。

 

 

博士論文において、私は再びビクトリア朝の小説に戻ってきました。「抑圧」が作家の創造性にどのように影響するかということに私は興味があり、ビクトリア朝の作家は「抑圧」の観点から重要だからです。ジェンダーの問題を超えて小説を読み直すと、家父長制の犠牲者は女性だけではないことがわかります。そのため、私の研究は、ビクトリア朝の小説の中で、特に女性登場人物と、家父長制の犠牲者である次男や三男などの周辺に追いやられた男性登場人物に焦点を当てています。

 

また、私の研究は、精神分析の領域内において、ポストコロニアル問題やフェミニスト問題を含む社会経済文化的現実を結び付けて扱っています。なぜなら、社会経済的および文化的現実は個人の苦境に先立つが、一方で個人の心理的側面は小説の登場人物の人格形成において重要だからです。

 

私は英文学の専門家であると同時に、日本とアメリカの両方で英語の教員免許を取得しています。日本では英語教師の専修免許を取得し、アメリカでは英語科教授法の資格であるTESOLを取得しました。

 

展望

 私は、自分のやりたいことだけをやって好きな人たちとだけ関わって場所に縛られず好きな場所にいつでも行ける自由があります。私にとっての自由とは、経済的自由、時間的自由、精神的自由、それらのすべてがそろって初めて意味を成します。真の自由を獲得して、思う存分に研究ができるようになり、研究人生に心から歓びを感じることができるようになりました。

 

学ぶことに終わりはありません。このブログを通して、みなさんに情報をお届けすることは私自身のモチベーションにもつながると信じています。

 

よろしくお願いします。

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